ガードル

ひげ状のガードル

(5)ガードルの厚さ

ガードルとは、これまで述べたダイヤモンドの面とは違い、単なるダイヤモンドの外周です。この部分は、細かい数多くの面で覆われている場合もありますが、ほとんどの場合はすりガラス状にしてあります。


ガードルは、美しさを持続するために必要な部分であると言えます。
なぜならガードル部分が薄すぎると欠けてしまう恐れがあるからです。


ダイヤモンドを枠にセットする場合、石を留める爪の部分がガードル部分にかかります。そのとき薄いガードルですと、いくらダイヤモンドといえども欠けてしまう恐れがあるからです。欠けてしまえばもちろんクラリティグレードのランクは下がります。


ナイフのエッジのように鋭くとがったガードルは危険な美しさといえるかもしれません。


では、極端に厚いガードルが良いかといいますと、これもまた困った問題が生じます。なぜなら、枠にセットしたとき見た目に悪い石の留め方になってしまったり、ガードル部分が汚れたりすると美しさという点から考えてもベストとは言えないからです。


また、一番大きな問題はガードル部が厚ければ厚いほどダイヤモンドに無駄な重量が増えてしまいます。これは何を意味するかというとカラット数が大きいものを買ったはずなのに、見た目は小さいダイヤモンドになってしまうという事です。


言ってみればカットする人が美しさを追及するプロポーションより、一般の人が分かりやすい重量にウエイトを置いたというカットです。


この様なカットは、ダイヤモンドをサイドからみた場合ダイヤモンドの中心にハチマキを巻いている様に見えますのですぐに気がつくと思います。


ちまき締めてがんばっているふりだけでは、イケないってことです。。。


ダイヤも受験生も。。。

写真:ザラザラしている厚めのガードル(横にはしっている白いライン)から小さな割れがはしっているのがわかります。そのためガードルエッジのラインは、はっきりしていません。