2006-04-01から1ヶ月間の記事一覧

ダイヤモンド物語 その3 

この日も彼は、悩んでいました。 考えられる全てのこと、手に入る全ての研磨剤。。。 ありとあらゆる手を尽くしましたがとうとうダイヤモンドを削ることはできませんでした。 「いったい何を使って削ればいいのだ。」彼は、つぶやきました。 もう、試すもの…

ダイヤモンド物語その2

試練 「これで、彼も諦めるだろう」と思い安心していた親方でした。 しかし彼は違いました。 死に物狂いでした。 死に物狂いで誰もが無理だと思っている仕事に取り組みました。 無理を承知で、取り組みました。 ここで諦めてしまえば自分の愛する気持ちが、…

ダイヤモンド物語

もうひとつ有名な宝石物語があるので紹介します。 ほとんどの宝石の本にはあらすじしか載っていないので。。。 私なりにセリフなどいれてみました。 で。。だいたいこんな感じかな?と、かってに思ってます。 この場をかりて。。。「ごめんなさい」 その1 …

アメジストとは

アメジストは、日本名を紫水晶と言い無色透明で有名な水晶と同じ仲間です。 そのほかに水晶の仲間で有名な宝石は、シトリンと呼ばれる黄水晶、スモーキークォーツ(茶水晶)、ピンク色のローズクォーツ、シトリンとアメジストの色が両方楽しめるバイカラーク…

アメジスト物語

仲間と楽しく飲むお酒、一人でしみじみ飲むお酒、嬉しいとき、悲しいとき、笑いながら、涙しながら・・・人は時としてお酒を友にします。 お酒は、飲める人にとってはなくてはならない相棒なのかもしれません。 しかし、飲み過ぎると「百薬の長」が、一転し…

グレーディングレポート最後に。。。

証書に記載しているのは、文字と数字だけですが、その内面にはダイヤモンドと同じく、鑑定士の色々な思いが内包されています。 婚約指輪として贈られたダイヤモンド、結婚十年目のプレゼントとして贈られたダイヤモンド、また、母から娘へと受け継がれたダイ…

クラリティ決定の要素

熟練者が、倍率十倍の双眼顕微鏡により石を観察し、キャラクターがどのように見えるかによって決定しますが、単なる見え易さだけではなく、次に挙げる五つの要素を吟味しています。 ①キャラクターの大きさ 大きくなればなるほど、クラリティが下がるのは言う…

キャラクターの説明

では、クラリティの「C」はこれまでの「C」と比べてどうでしょう。 カラット、カットのように数字で表すことはできませんし、カラーのように基準となるダイヤモンドもありません。すなわち、スケールが存在しないのです。 ですから、より熟練を要します。 ま…

4Cをふりかえって

ダイヤモンドの4Cで、最も分かり易かった「C」はカラットでした。 覚えていますか?1Ct(カラット)は、0.2gのことであり、重量を意味しています。 この「C」がなぜ分かり易いかというと、電子秤にダイヤモンドをのせるだけですから、どこでも、誰が行って…