カラーダイヤモンドの表示は…

最初に「Faint」という項目があります。一般の方に分かりやすく言葉で言い表していますが、イエローのカラーの表現ではだいたいGカラー〜Jカラーぐらいです。これはよく確認しないと見逃してしまいがちの色のつき方です。


次の「Very Light」で誰もがほんのりと色に気付くぐらいです。


以下、「Light」「Fancy Light」「Fancy」「Fancy Intense」と続きます。


特に、「Fancy Intense」と呼ばれるぐらい色がのっていれば価格は目を見張るほどになります。


もはや、カラーレスダイアモンドの比ではない程です。手に入れようにも余りにも高価過ぎて、あっても手が出ないと思っていただいた方が、その美しさと稀少性が分かり易いかも知れません。
ここでもう少しピンク・グリーン・ブルーのダイヤモンドについて知っていただきたい事があります。
まず

ピンクですが、ピンクダイアモンドはその色が付いている成因からどうしても歪みを生じています。ですから、クラリティグレード(透明度:内容物の有無)はどうしても、SIクラス・Iクラスが多いのは仕方がない事実です。


もし、ピンクダイアモンドでVSクラスがあればより希少性が増します。
グリーンのダイヤモンドは、キンバーライト(地中深くからダイヤモンドをつつんで地上近くまで昇ってきた岩石)中の放射性物質により何万年もかかって放射され続け、チッ素がはじき飛ばされてグリーンになります。
従って、天然では色の濃いものはまずないだろうと思ってください。
もしあれば、とてつもなく高価か、人工着色でしょう。


ブルーのダイヤモンドはチッ素をまったく含んでいないタイプで、しかもホウ素を含んでいます。このタイプは他のダイヤモンドでは有り得ない電気伝導性があります。
ブルーダイヤモンドで有名なダイヤモンドといえばホープダイヤモンドがあげられます。
45.5カラットのこのダイヤモンドはとても数奇な運命にさらされて現在では、ワシントンのスミソニアン自然博物館に展示されています。


このぐらいのものになりますと、買えるか買えないというより一度見る事が出来るか出来ないかというものかも知れません。


希少性を追求すれば終わりがありません。


美しさを言い表すには言葉がありません。


たった一枚のダイヤモンド・グレーディングレポート。


何をどう伝えるか非常に難しいと思います。ダイヤモンドは表示を読むもの、見るものではなくて感じることが大切な気持ちがします。


肩書きだけで人を判断しない事と同じように。。。