カラット

 ダイヤモンドのカラーについてまだまだ話はつきませんが、このへんでいったんカラー(Color)のCは終わりにし、次のCへ移りたいと思います。


ダイヤモンドの4C(Carat)・(Color)・(Clarity)・(Cut)の内で最も分かりやすい(Carat)のCについてお話したいと思います。


カラット(Carat)とは、ダイヤモンドのある単位を意味しているのですが、まだまだ誤解が多いと思います。なぜならカラットとは「大きさ」と思っている方が多いようですが、「大きさ」ではなく「重量」、を意味します。

1カラットは0.2g

1カラットのダイヤモンドはグラムに直すとたった0.2gです。単位は「Ct」で表しますので 1Ct=0.2g となります。これは、ダイヤモンドに限らず全ての宝石の重量を表すのに用います。
大きさと重さとどこが違うのか…という疑問が出てきます。


同じダイヤモンドだから大きければ重量も大きくなり、たいして変わらないと思ってしまいがちです。
でも実は、宝石だからこそそこに大事なことが隠されているのです。それは、プロがダイヤモンドを仕入れる時最も注意している点です。


例えばここに二つのダイヤがあるとします。
Ct(重量)は同じ1Ctです。片方は小さく見えます。このダイヤモンドは縦長になっていますので、正面から見ると小さく見えます。
なんかすごく損をしたような気分になってしまいます。
逆にもう片方は、縦方向が短いので大きく見えます。
それならこのダイヤの方が、1Ctなのに1.2Ctぐらいの大きさに見えるため、得だと思いますが。。。どうでしょう?


ダイヤモンドは宝石である限り光り輝かなければなりません。ダイヤモンドはこの輝きを重視して、計算されたある一定の比率でカットがされています。
その一定の比率から大きくずれると光りはもれ、輝きを失ってガラスの様に透き通り輝きは失ってしまいます。


先程のダイヤモンドは大きく見えて一見お得の様ですが宝石という立場から考えますと輝く部分は理想的なカット形状のものより一段と少なくなってしまいます。
すなわち、一見大きく見えても輝く面の大きさは1Ct以下という事です。



例えば人には身長に対して理想的な体重がある様に、ダイヤモンドにも大きさに対して理想的な重量があると思って頂いたらいいと思います。(ちなみに、ダイヤモンドの重量1Ctの理想的な大きさは(直径は)約6.5mmです。)


一見大きく見えて、「すごい!!」と思っても、輝かなければ。。。


ミエばっかりでは。。。がっかりです。


大事なのは、自分に合った輝き方です