クラリティグレードの特徴

ダイヤの割れ

 これまで述べた様に、ダイヤモンドは育っていく中で数々の困難を経験してきます。この様な生い立ち(経験)が、時としてダイヤモンドの内部、外部に特徴として見られます。これがクラリティグレードの原点です。


これら、Diamondの特徴は、顕微鏡を通してさまざまなものが見られます。ダイヤモンドの取り込まれてしまったダイヤモンドの結晶、これは、どういう事かと申しますと、カットされたダイヤモンドの中に原石のダイヤモンドが内包されているということです。まるでダイヤモンドの赤ちゃんが入っているという感じですその他に色のついた他の宝石の結晶が見られる事もあります。


さらに、成長の痕跡であるライン、衝撃を受けたときに生じると思われる割れそして研磨するときには、条痕、カケアゴヒゲのように見える小さな亀裂などが生じます。


ダイヤモンドのカットが出来上がってからも、ダイヤモンド同士でこすれあって出来る引っ掻き痕、磨耗などもすべてそのダイヤモンドの特徴です。
 これら、すべてのダイヤモンドの特徴をまとめてキャラクターと呼んでいます。プロの方でも、この様なクラリティの特徴を「キズ」という人がいますが、あまり良い言い方とはいえないと思います。


なぜなら、今までに述べた特徴で、割れ、カケ、引っ掻き痕などは「キズ」でも良いかもしれませんが、ダイヤモンド内部に見られる鉱物の結晶は、キズと呼ぶにはあまりにもダイヤモンドに対する思いやりがないように感じます。

4Cのグレードという肩書きだけを信じて、ダイヤモンドの素顔を知らない人と私はつい思ってしまいます。

写真はダイヤの割れです。この様な割れは今後広がるおそれがあるのでお勧めではありません。