アメジストとは

アメジストは、日本名を紫水晶と言い無色透明で有名な水晶と同じ仲間です。
そのほかに水晶の仲間で有名な宝石は、シトリンと呼ばれる黄水晶、スモーキークォーツ(茶水晶)、ピンク色のローズクォーツ、シトリンとアメジストの色が両方楽しめるバイカラークォーツなどがあります。

この物語に出てくるアメジストが、ダイアナに石に変えられたとき初めは無色透明の石だったのもアメジストと水晶が同じ成分からできていることがわかればよりいっそううなずけます。

そして、純粋な乙女の心を表す透き通った石が、バッカスの注ぐ葡萄酒の紫色になりました。
このことは、アメジストバッカスの気持ちを汲み取り、受け入れたと私は、理解しています。
なぜなら、紫色は西洋の高僧の着衣などに使われている高貴な色だからです。
この様なことからアメジストは、数多い水晶の中でもが一番人気があるのではないでしょうか。

余談

このアメジスト物語は、私なりに少し脚色してありますが宝石を勉強している人にとっては、有名なお話です。

ある日のセミナーで私は次の様な質問を受けました。

「どうして、ダイアナはアメジストではなくトラを石に変えなかったのでしょうか?」

なるほど、そうすればすべて丸く収まっていたかもしれません。
その場合は、トラは、石になってトラ目石になったことでしょう。
事実、トラ目石もアメジスト同様水晶の仲間ですから・・・


まあ、冗談はさておき本当のところは、私はこのように理解しています。
アメジストをたんに石に変えたのではなくアメジストに永遠の命を与えたのだと思います。
石には、不変の力が宿っていると信じられているからです。


私はこの物語を考えれば考えるほどそのように思えてなりません。
アメジストの宝石言葉は、「純愛、誠実、心の平和」です。
そして、その言葉が永遠でありますように・・・
これが、アメジストの願いではないでしょうか。
そんなことを思いながらアメジストを見つめ今夜も、「百薬を長」をたしなめるとしましょうか?
でも、「酔わない」お守りがあるからと言っても飲みすぎには注意です。
飲みすぎると、アメジストが、トラ(目石)に変わるかもしれませんから・・・。