ジルコン<風信子>

風信子」。。。なんとなく心地よい文字だと思いませんか?
この文字を読める方は少ないのではないのでしょうか?
ちなみに中国語でfengxinziと発音します。
なんとなく発音から分かりますか?。
これは日本ではヒヤシンスと読みます。


この心地よい発音の「風信子」に「石」をつけると「風信子石」となります。
宝石業界では「ジルコン」という宝石を意味します。
「ジルコン」の日本名は「風信子石」です。

ジルコンはれっきとした天然宝石

一般的にはジルコンにはダイヤモンドの模造石とかニセモノというイメージがありますが、れっきとした「天然宝石」です。
勘違いされている方が多いようですが、それはダイヤモンドの模造石として人工的に造られたキュービック・ジルコニアと混同しているからかもしれません。
つい先日も持ち込まれた宝石がこのジルコンで、鑑定依頼の方に「天然ジルコン」と告げると偽物かと残念がられました。
ジルコンをイヤモンドと言って販売すれば、偽物という考え方は成り立ちますが。。。


「ジルコン」と言っただけで、ショックをうけてしまうのでは、あまりにもこの天然宝石である「ジルコン」が可哀想な気がします。
ジルコンは46億年前地球が誕生した後10〜億年経って誕生した立派な歴史を持つ「天然宝石」なのですから。(依頼の方はジルコンを人工石だと思っていたそうです)


このようにジルコンは天然宝石であるにも関わらず誤解されている方が多いようなので「ジルコン」の名誉のため今回はこのジルコンについてお話したいと思います。