歳月により色が変わるジルコン

ジルコンについてもう少し詳しくお話したいと思います。
普通に見られるジルコンは無色透明なものが多いのですが、実はこれは人工的に熱処理をした結果なのです。(このことも偽者イメージを与えたのかもしれません。
よく見かけるジルコンは無色、青ですが、その他に淡黄、黄、褐、赤、褐緑、緑とバラエティに富んでいます。


色については無色といえどもダイヤモンドのようにすんだ無色ではなくなんとなく肉眼で濁っているように見受けられます。
これはジルコン自体に放射性元素を含んでいるため(といっても人体に影響はありません)に起こる現象です。
またこの放射性元素を含んでいるために長い歳月をかけ、ジルコン自体の内部のバランスが崩れ特別な光の吸収が起こり、人間の目に先ほど述べた色が確認されます。(これをメタミクト化と言います)


先程述べた色の順番はその歳月の順です。
無色→青→淡黄→黄→褐→赤→褐緑→緑
となります。
赤〜緑は美しいため宝石としての地位を与えてもらってもいいように思えます。


なかなかユニークな宝石でしょう?ジルコンは。。。


人も。。。時がたてば。。ただ。。。老いて行くだけではつまらないですね。
時がたてばたつほどジルコンのように内面から美しくなっていきたいものです。
心しずかに。。。まろやかに。。まろやかに。。。


*予断ですが、時代と共に内部が破壊されていくわけですから、岩石の年代の測定にもジルコンは利用されています。