ジルコンの割れは地球の歴史を物語る

宝石に割れはあってはならないもので、割れはとても嫌われます。
私も確かにそう思いますが、ことジルコンに関しては例外です。
私個人のまったく変な考えですが、今まで述べたジルコンの特徴を知れば理解してくれる人も多いと思います。
というのもジルコンは年代が経てば立つほど内部が破壊されていきます。
従って緑系のジルコンはその最たるものです。
顕微鏡を覗くとその破壊により内部に面白い形の割れが生じています。

山形マークあり、鱗片状ありです。

ジルコンの山形マークの割れは、宝石の鑑定を勉強したことがある人なら必ず教わる特徴ですが、実際にはなかなか遭遇しません。

私はそのようなジルコンに出会った時、嬉しく思い地球の歴史を見ているような気になったりします。


まだまだ話はつきませんがジルコンの名誉回復のために、ご理解いただいたでしょうか?
人には名前負けと言う冗談めいた言い方がありますが、ジルコンはさしずめその逆のような気がします。


風信子と言う心地よい発音を持ったこの宝石は
        名前の風信子のごとく。。。
そんな事どこ吹く風と地球の歴史に時を刻んでいるのかもしれません。